王と枢機卿(Kardinal&Konig)


ヨーロッパを舞台にした権力争い

王と枢機卿は、ヨーロッパの各国における影響力の合計を争うゲーム。
影響力は、修道院を建設したり枢機卿を送り込むことによって高まる。
権力争いを楽しむタイプのゲームにしては、プレイ時間が短いのは嬉しいところだ。

登場する国は9ヶ国。
5色に色分けされている。
1色2国。
ただし紫色だけは1国。
また、使用するカードも5色だ。
プレイヤーは、手札として3枚のカードを受け取る。
手札はつねに3枚で、使用した分だけ補充する形。

カードは、単独か、同色2枚の組み合わせで使用する。
カードには修道院を建設したり、枢機卿を送り込む力があり、
たとえば、赤色の国に修道院を建設したい場合は、赤のカードを1枚プレイする。
また赤のカードが無い場合でも、同色2枚の組み合わせはマイティとなるため、
他の色のカード2枚でも、赤の国に修道院を建設できる。
枢機卿についても同じだ。
ただし、修道院の建設と枢機卿の送り込みには、さまざまな条件がある。

まず修道院・枢機卿の共通ルール1として、
一回の手番で出来ることは2つまで、というものがある。
たとえば、手札が3枚とも赤色だった場合、
赤の国に修道院を3つ建設できるかといえば、それはできないということ。
一回の手番では2つのことしか出来ないのだから、
たとえ手札が余っていても、修道院を2つ建設して終わりということだ。

もう一つ、共通ルール2として、
一回の手番に操作できるのは、どこか一国のみ、というものがある。
たとえば手札に赤と黄色のカードがあった場合、
一回の手番で使えるのはどちらかだけ。
同時に、赤の国と黄色の国に修道院や枢機卿は置けないということだ。
ただし残り1枚のカードが黄色だった場合、
赤を単独、黄色2枚をマイティとして、赤の国で2つのことをするのはOKだ。

さらに修道院を建設するときのルールとして、
まだ誰も手をつけていない(誰の修道院もない)国に建設するときは、
一回の手番で2つ同時に建設できない、というものがある。
さらに各国における修道院の最大数は決まっているので、
最大数に達した国には、もう建設できない。

枢機卿を送り込むときのルールとしては、その上限として、
その国に最も多く修道院を建設しているプレイヤーの修道院の数、
というものがある。
たとえばある国に、
Aが3つ、Bが2つ、Cが1つ修道院を建設していたら、
この国における枢機卿の上限は3ということになる。
もしこの国に、Aが新たな修道院を建設したなら上限は4になる。
Bが建設しても、上限は3のままなのはお分かりかな?

こうしてゲームを進めていき、
ゲーム終了時に最も影響力が大きかったプレイヤーの勝ちなのだが、
その影響力の計算方法が特殊。

修道院の影響力は、国単位で見る。
その国で最も多く修道院を建設しているプレイヤーには、
その国に建設されている全ての修道院の数がポイントになる。
その国に2番目に多く修道院を建設しているプレイヤーは、
最も多く修道院を建設している人の修道院の数だけポイントに。
3番目の人は2番目の人の数だけ・・・・、とこんな具合。
先述の状態のとき、この国における影響力ポイントは、
Aが6点、Bが3点、Cが2点ということだ。

枢機卿の影響力は、隣接する2つの国の間で計算する。
けっこう複雑なので解説は省略。

とにかくこのゲームは、先を見越す能力。
これにつきる。
マイティのルールでカードの自由はかなりきくので、
あとは、いかに他人の邪魔をしながら自分の勢力をのばすかということになろう。

また得点のシステムが独特なので、それをうまく利用することも必要。
たとえばある国に、誰かが4つ修道院を建設していたとする。
ここに自分が1つ修道院を建設すれば、
なんと、たった1つの修道院で4点の荒稼ぎだ。
逆に修道院を4つ建設しているプレイヤーのポイントは5点。
どちらが効率よいかは、言わなくてもわかるだろう。

しかしこのゲームの一番の特徴は、お薦め人数が3人というところ。
マニュアルにもしっかりと「3人が最適」と書いてあるのがお洒落。
ボードゲームで、3人がお薦めというゲームは珍しいので、
そういう意味では、かなり便利なゲームと言えよう。
人数が集まらないときなんかは特にね。

デ ー タ
プレイ可能人数 3〜5人
主人お奨め人数 3人
ワンプレイ時間 約60分
その他 2000年ドイツゲーム大賞ノミネート
2000年ドイツファン投票第8位

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