フンタ(Junta)


議会を制し、戦いを制し、金の亡者となれ

バナナ共和国(もちろん架空)を舞台にした政治ゲームだ。
各プレイヤーは、いかにしてスイス銀行の口座に金を貯め込むかを競う。
現金は勝敗には無関係。
預金残高が全てだ。

バナナ共和国は議会によって成り立っていて、
大統領の選出から予算案の可否決まで、全て議会の決議により決定する。
各プレイヤーは無条件に「1投票権」を持っているのだが、
手持ちカードの中の「投票権カード」を使用することもできる。
投票権カードには、使い捨てのものと、
持っている限り何度でも使えるものがあるので、
この「何度でも使える投票権カード」を多く有しているプレイヤーが、
議会を牛耳ることになるだろう。

大統領は、閣僚を任命する。
これには議会はタッチできない。
その後、大統領は他国からの援助金(マネーカード)を受け取り、
これを他のプレイヤーに配分する予算案を提示する。
各プレイヤーは自分の持つ投票権の範囲内で、
この予算案に賛成または反対するのだ。
もちろん自分の持つ投票権を全て使う必要はないし、棄権してもかまわない。

予算案が可決されたなら、各プレイヤーは予算案通りの現金を受け取る。
受け取った現金は、スイス銀行に預けたり、さまざまな工作に利用する。

予算案が否決されたなら、権限は内務大臣へと移る。
内務大臣は、否決された予算案をその権限により強引に押し通すことができる。
この場合も、各プレイヤーは予算案通りの現金を受け取る。
内務大臣がこの権限を行使しない場合には、予算案は完全に否決され、
援助金は全て大統領のものとなる。

え?
なら否決された方が大統領はラッキーじゃないかって?
とんでもない!。
なぜならこの世界には「暗殺」があるのだ。
プレイヤーが暗殺された場合、
手持ちの現金を全て自分を暗殺したプレイヤーに渡さなければならない。
(ゲームには引き続き参加できる)
多額の現金を持っていることは、
他のプレイヤーからは格好のターゲットとなるのだ。
また予算案が完全否決されると、次に予算案が可決するまでの間、
銀行はその営業を一切休止する。
つまり現金を預金することもできないのだ。
また死亡したプレイヤーはカードも全て失う(捨て札にする)ため、
議会を牛耳っている大物を暗殺するのも有効だ。

さらにこの世界には「クーデター」も存在する。
あなたの主張が全く受け入れられない場合、現政権に不満がある場合は、
最悪、実力行使に訴えよう。
クーデター戦は全員参加で行われるため、
思わぬプレイヤーが味方についてくれたり、思わぬプレイヤーが敵に回ったりと、
最後の最後まで、全く展開は読めまない。
クーデターは、このゲームの華といえる。

大統領や内務大臣といったポストは、
クーデター時には守備的な戦力しか有していないので、
あなたが大統領ならクーデターに備え、
味方になってくれるプレイヤーを用意しておくのも必要だろう。
また手持ちのカードの中にはクーデター時に役立つカードも多いので、
戦前に戦力を整えることも可能。
さらに手持ちのカードは最大6枚までと決まっているため、
普段、議会で絶大な投票権を持っているプレイヤーは、
クーデター時のカードをほとんど有していなかったり、
普段、議会における投票権が皆無のプレイヤーが、
クーデターでは圧倒的な戦力を有していたりと、
まったくもって、プレイヤーを飽きさせない。

このゲームはプレイヤー間での、
談合、密約、賄賂、脅迫、懐柔、その他何でもありありなので、
プレイヤー間のうまい交渉も鍵となる。

まさに、「マルチプレイヤーゲームの最高峰」と自信を持ってお薦めできる作品だ。
ルールが少々複雑なので、できることなら、すでに絶版の「日本語版」でのプレイをお勧めしたい。

デ ー タ
プレイ可能人数 4〜7人
主人お奨め人数 7 人
ワンプレイ時間 約180分
その他 ワシントンポスト誌が大絶賛

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